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まだまだ守れる時期だからこそ、ちゃんと見たい! 辰巳光世さん

「子どもたちが歯科医院に来たとき、キラキラ輝く歯科衛生士がいたら『自分もなりたい!』って憧れると思いません? 私の夢は、そういう子がどんどん増えていくことなんです」歯科衛生士が、“女子がなりたい職業No.1”になってほしい――。
そう語る辰巳光世さんは、自分がイキイキと働き続けることがその夢を実現する第一歩だと考えています。最近、歯科衛生士としての覚悟を決めるために手にしたのはサージテル。拡大して見る意味を大いに感じられる、出来事があったといいます。

子どもの口にこそ、しっかり見る目が必要!

4年前から、フリーランスという形での活動を始めています。基本的には、臨床がメイン。それまでは地元の歯科医院に勤務したり、企業の歯科衛生士として予防歯科を普及したりしていました。結婚や出産も含め、いろいろと勉強させてもらいましたね。
娘が産まれてからは、子どもたちと接するのが大好きに! 現在お世話になっているみやじま歯科でも、乳児から小学生までの子を中心にメインテナンスをさせてもらっています。昔は診療室で泣き声を聞くと頭が痛くなるくらい苦手だったんですけど(笑)。母親になるとやっぱり変わります。今はみんながかわいくて仕方ないですね。
ただ、こどもの歯ってちゃんと診ること自体が難しいです。うちの子と同じ2歳くらいだと、なかなかお口を開けてくれない。ビックリさせてしまうからエアーもかけられないことが多いし、臼歯部を診るのなんて本当ひと苦労ですよね。唾液がたまって白濁が見えないこともよくあります。
サージテルを使ってメインテナンスをするようになってから、ドキッとさせられたことが何度もありました。先日4歳の女の子が来院したときも、PMTCをしようとレンズを覗いた瞬間「まずい!」。パッと見ではわからなかったのですが、AAにうっすらと白濁が広がっていたんです。裸眼でそのまま気づかなければ、危うく研磨力の高いペーストで磨いてしまうところでした。ちゃんと見るということは、小児にこそ必要なのかもしれません。

拡大鏡を手にすることは、“覚悟”を買うことなんです

今思えば、娘を1歳半健診に連れて行ったときにも疑問に思っていました。子どもたちがワーワー泣き叫ぶなか、落ち着いて診られるわけもなく……。にも関わらず、ほとんどの子が〝問題なし〟と告げられるんですよね。歯科のことをよく知っている自分としては、モヤモヤした気持ち。私はそういうあいまいな判断をしたくないと、強く感じました。
子どもの場合、こちらが早めに気づければカリエスフリーにまだまだ間に合います。白濁があっても、食習慣を整えてピカキッズやフッ素で毎日ケアを続けた結果、歯面の状態が改善してきた子たちを何人も見てきました。早期発見、早期治療がうたわれていた時期もありましたが、穴が開いてから見つけるのでは全然意味がありません。むし歯になるかならないかを予知できれば、歯は守れる。そのための努力をしようと思えるかどうかが、歯科医療者として持つべき〝覚悟〟だと思うんです。
私がサージテルを使い始めたのも、その〝覚悟〟を持ちたかったからでした。拡大鏡をかけていたら歯面の状態や質感もしっかり見えるし、万が一むし歯ができてしまったときは「よく見えなかったから」という言い訳も通用しなくなります。あやふやでは済まされない環境にあえて身を置くことで、「歯科衛生士として一生やっていく」という決意につなげようと思ったんです。
最近は、医院に来る子どもたちにもよく言うんですよ。「このメガネはね、むし歯じゃなくてむし歯になりそうなところを見つけるんだよ」って。最初は「なんだそれ~?」なんて言っている子も、自分が何のために歯科医院へ通っているのか理解するきっかけになるみたいですね。「僕にもかけさせて」っておねだりしてくる子もいます。

「これからも来るね」は、歯科衛生士として成功の証!

実は私、来年から職場が変わることになりました。もっと深めたい分野が見つかったんです。今診ている子たちとお別れするのは残念だけれど、このまま通い続けてくれたらなと思っています。担当が変わったことで来なくなってしまったら、歯科衛生士の仕事としては失敗ですから。
この間試しに、「私のメインテナンスは次で終わりなの。そのあとも歯医者さんに来てくれる?」と何人かのお子さんに聞いてみました。そうしたら、みんなこう言ってくれたんですよ。
「もちろん!次はどんな歯科衛生士さんが診てくれるのかな~」
歯科医院に通うことを楽しみにしているのも伝わって、すごくうれしかった!
歯を守る大切さを、子どもたちなりにちゃんと理解してくれていたんですね。さみしさ以上に、うれしい気持ちが込みあげてきました。
小さいうちから定期的に歯科医院へ通い、適切なセルフケアを行なえば、むし歯や歯周病にならないまま大きくなれます。そして、できれば女の子に「歯を守ってくれたお姉さんみたいに自分もなりたい」と思ってほしい。この仕事の魅力が伝わって、熱意を持った歯科衛生士が増えていけば、日本人の口腔疾患は減っていくはずです。歯を残したまま元気に過ごせる人が、どんどん増えていきますよね。
私は、歯科衛生士の仕事が大好きです。経験を積めば積むほど、患者さんと仕事に対する愛は深まっていきます。

ブログ案内

辰巳さんが、子どもたちの歯を診るのに活用している6倍のサージテル。実は、高倍率の拡大鏡を使ってメインテナンスしている国は日本だけです。他の国では、歯科衛生士が使っているのは通常2.5~3倍の低倍率。つまり、日本には“世界一のメインテナンス”をしているDHがいるということですね。サージテルとともに日々ステップアップしている辰巳さんの様子は、ご自身のブログで公開中です。ぜひ、のぞいてみてください!

辰巳光世さんのブログ 『サージテルと私』–> こちらから!

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