研修医を経て、かつらやま歯科医院に入局した山本信之先生。勤務4年目です。
自身もサージテルを使う院長の葛山賢司先生の勧めで使い始めたサージテルは、現在10倍。
さらにマイクロスコープも購入しました。それぞれどんな考えがあって導入したのか、そして将来をどう見据えているのか、お話を聞きました。
8軒くらい見学させていただきましたが、自分のやりたいことに一番近いと思って決めました。
決めた理由はいくつかあります。一つは、口腔内写真やデンタル、P検などを取り、患者さんにきちんと説明して提案する「一口腔単位の診療」を実践していることです。また、予防もしっかりやっていること。それからCTやピエゾなどの器材がたくさんあって、使うことができるということ。さらに、院長の葛山先生自身がよくセミナーや学会に参加していて、勉強熱心なところです。
そうですね。院長から「これ使ったら?」と言われて、2.5倍をお借りして使い始めました。1〜2週間くらいですんなり慣れました。その後、すでに10倍を使っていた院長から、カリエスの最終チェックなどで「取り残しがある」「そろそろ5倍を使ったら?」と言われるようになったんです。そこで今度は5倍をお借りして使うようになりました。5倍は裸眼から2.5倍になったとき以上の驚きでしたね。「うわ、全然違う!」という感じでした。
はい。5倍で拡大することの価値がハッキリとわかったので。10倍に上げたのは、やはり「もっと見たい」という理由です。特に何かしたい処置があって、それをやるために買ったわけではないですね。全体的にカリエスが見やすくなりますし、形成もしやすくなりますし、エンドで根管を探せるようにもなります。また、自由診療が多く、よくセレックを使うのですが、段差のない形成をすることで適合を良くして、より良い治療をするために患者さんが選んでくれた自由診療に見合ったものを持ちたい、という気持ちもありました。
1年間貯金をしてから10倍のデモをしたとき、10倍の拡大鏡自体は以前から何度かお借りして既に知っていたのでそんなに驚かなかったんですが、ライトにはとても驚きました。「あっ、こんなに違うんだ」と。自分の気持ちとしては即決でした。予算オーバーでしたが、ライトも手に入れることにしました。
勤務し始めてすぐ、院長と一緒にある先生の講演を聴いたんです。その先生はマイクロを使って歯周治療を行なっていたのですが、あまりのレベルの高さにすごく衝撃を受けました。知識が全然ない状態でしたので、自分で色々調べたり雑誌で症例を見たりして、2年後にもう一度聴きに行ったんです。そのときに、この治療をできるようになりたい、と強く思いました。
院長が買ったら貸してもらえるかなと甘いことを考えていたんですが、さすがに「買っても自分の処置で使うから貸せない。やりたいのなら自分で買って」と言われて。悩みましたが、買ったほうが自分にとって絶対良いはずだと思いました。ですから、マイクロを買った理由はその技術を習得するため、それだけです。もちろん、後になって他のことにも使えるとわかりましたが。
このように、サージテルとマイクロでは買った理由は違いますが、共通するところがあるとしたら、「どうせ最終的には買うのだから、なるべく早く手に入れよう」ということです。
そうですね。何かすごくかっこよく聞こえましたけど、近いと思います。
自分なりに、仕事をしていくなかで大事にしている部分というのはあります。これは院長の近くにいて学ばせてもらったことでもあるのですが、「組織を作っていくことの楽しさ」です。僕は、組織を作るというのは、トップが戦略を練ってそのとおりにスタッフを動かしていくことではないと思うんです。そうではなく、メンバーみんなが仕事を介してやりがいや生きがいを見つけ、それを達成することで、より良い人生を歩めるような環境作りをするということだと思います。
その組織のなかで、歯科医師である僕がやりがいと生きがいを達成するためには、自分自身がそれ相応の技術と道具を持つことが必要です。話はそれますが、久しぶりに友人に会ったら、ロレックスの時計をしていたんです。ちょっといいなと思ったんですが、やっぱりサージテルを買ってよかったと思いました。自分のやりがいと生きがいにつながるものですから。
ある先生が「優しくて技術のない歯医者ほど害になるものはない」という意味のことをおっしゃっていました。優しいから患者さんが集まる。でも、治療がうまくいっていないから二次カリエスができ、口腔状態が悪くなっていく。これはすごく心が痛むことです。ですから、技術は大前提。歯科医師をやっていくと決めた以上、より高いレベルの治療技術を身につけたい。僕にとってそれを実現するための道具が、サージテルとマイクロなんです。