目指す医院像を、そんなふうに説明してくれた関豊成院長。
実現に向けて、どんな取り組みを行っているのでしょうか?
父からこの医院を 引き継いで3年になります。祖父も歯科医 師だったので、 僕は3代目ですね。父は僕が小さい頃、よく診療室に連れてきてくれました。 頭に残っているのが、入れ替わり立ち替わり来ては帰っていく患者さんの姿です。その様子から“歯科治療はこういうものなんだ” というイメージがずっとありました。
ところがその考えは、大学卒業後に勤めた医院でガラッと変わったんです。そこでは、一人の患者さんに対し1~2時間のアポイン卜を取るのは当たり前。しっかり時間を使って丁寧に形成・印象して、万が一少しでも締麗に採れなければ妥協せずに採り直すんです。
治療を受けた患者さんはみんな本当に満足そうで。初診時にすごく暗い顔だった方が、治療終了時には嘘みたいに幸せそうな笑顔になっていくんですよ。歯科医師というのはこんなことができる仕事なのかと感動しましたね。それで、自分もこうなりたいと思うようになったんです。
その後実家に戻るにあたって、これまで自分が学んできた歯科医療を院長として実現しようと思いました。設備も診療スタイルも一新し、精密な治療をするために拡大鏡も導入したんです。そして自分の納得のいく診療を追求するなか、同時に考えたのはメインテナンスのこと。いくら僕が自分にできる限りの治療をしても、守ってくれる歯科衛生士がいなければ 自己満足で終わってしまいます。本当に患者さんの人生を考えたら、一度治療したらそれこそ墓の中まで持っていけるのが理想ですよね 。治療と同時にメインテナンスの質も上げるため、歯科衛生士にもサージテルを使ってもらうことにしたんです。
「この先生の治療スゴイな」
僕がそう尊敬する先生には、みなさん必ず“片腕” がいます。講演会などでの話を聞いていると、歯科医師と歯科衛生士がお互い信頼し合って、同じ方向を目指しているのがよくわかります。頭の中に共通認識、共通言語があるからでしようね 。歯科医師と歯科衛生士が通じ合える聞係を築くためには、同じものを見るのが一番手っ取り早いんです。
このことは、自分の医院で歯科衛生士にサージテルを使ってもらうようになって強く実感していますよ。僕自身拡大診療をするようになってから、クリーニングや歯石の除去に闘して”ここまでやってほしい” というレベルが上がっています。彼女がそれについて きてくれるから、安心して任せることができています。
少しずつ理想の医院に近づいていくなか、患者さんからよい反応をもらえることも増えましたね。
「この医院と出会えてよかった」「子どもができたら 絶対に連れてきます!」
こう言ってもらえる瞬間が、歯科医師として何よりうれしいです。今後も治療とメインテナンス両方の精度を高めて、当院を信頼して通ってくれる患者さんの期待に応えていきたいと思っています。
6倍のサージテルを使って1年が経つ宮崎さん。
拡大下での診療を行なうことで起こった変化について、お聞きしました。
新卒から、すっとここに勤めています。先生の治療へのこだわりや患者さんに対して真撃に向き合う姿勢を見て、この先生についていきたいと思ったからです。一度出産のために休職をしましたが、半年ですぐに戻ってきましたよ。パートナーとして、しっかりと頑張っていこうと思っ ています。
実は先生にサージテルを使ってほしいと言われたとき、最初はあまり気が進まなかったんです。というのも以前、他社製の2.5倍のルーペをかけたときに気分が悪くなってしまって…。院長の期待に応えようと決めたものの、「使いこなせるかなぁ」という不安がありました。
でも実際に使ってみると以前のような不快感は全然無く意外とすんなり診療に取り入れることができました。
サージテルをかけて最初に感じたのは、患者さんへの罪悪感でした。裸眼で完璧に取ったと思っていたプラークや歯石が見えて、すごくショックだったんです 。だからこそ、これからはより細かい部分までキレイにできることにホッとしました。TBIでも、今の症状や磨けていない部分を的確に伝えられています。今後もこの視野を活かして、治療後の良い状態を維持できるケアをしていきたいですね。